元カレが止めたあの日あのときの二人の時間

学生時代の思い出

学生のときのカレと、お互いが進学を控えていてこれから会いたくても今までのようには会いづらくなるという意識から、今のうちにたくさん会っておこうとデートを多々重ねたときのことを覚えています。学校帰りに公園で「卒業後も変わらず会ってくれるか?」と聞かれた時点で必要とされてる実感がありました。


中でも印象的だったのは、デートスポットとしての県内トップのメッカ、みなとみらいでのデートの夢を実現させたことでした。日中から二人でみなとみらい周辺を練り歩き、写真を撮ったりしながら夜景がきれいに見える時間帯になるのを待って、コスモワールドに行きました。


お土産ショップでイルカの手のひらサイズのぬいぐるみを手に取ってかわいいと言っていたら、私がほかのお土産を見ているうちにカレが私に気づかれないようにそのイルカちゃんを買ってくれていて、お店を出るやいなや、はいっとプレゼントしてくれたことは驚きでした。


コスモではぴったりと密着してアトラクションに乗ってはお互い終始笑いが絶えなかったり、コスモクロックの中では当時そこに列を作っていたたくさんのカップルもいましたが、彼といっしょにいてよかったと思えました。クロックのゴンドラにはどのカップルも二人だけで乗る形になり、密室というシチュエーションから普通に接触を求められたときも彼が控えめでいやらしすぎない、露骨に求めすぎないところがいいなと思いました。


アクション系のアーケードゲームをしたとき、体育会系だったカレが日ごろの腕っぷしを露骨にお披露目してきて「ホレ直したか?」なことを言ってきたときは正直ちょっと引いてしまったというか、内心、何もわざわざそんなことを見せつけなくても、と思いましたが当時はサクッと対応し、今思えば好きな女の子にかっこいいところをただ見せたかったんだろうなと思うと普通にピュアで健康的な男の子だったと思います。

 

カレと初デートしたときからいつも「俺がお前を守る」という意識が自然に行動に出ているところがとっても嬉しくて守られてる感が根本的に幸せでした。


クロックの順番待ちで並んでいたときにじっと彼の横顔を見つめていたとき、思わず「こっち向いて」と言ったら普通に振り向いてくれた彼に幸せが思わずこぼれて笑顔になってしまったとき「何だよ~笑」と言われながら抱き寄せられたり、ひととおりアトラクションを楽しんでからフロアで腕を取ってはじゃれ合って遊ぶようにぐるぐる回されてキャッキャしながらハシャいでいたときがもしかしたらこのときのデートでいちばん印象的で、幸せな瞬間だったかもしれません。

 

普通に明らかに楽しそうな恋人同士に見えただろうし想い合っている幸せの只中でした。
そんな私たちの姿が彼の親御さんにも幸せそうに写っているようで、あと後で彼から聞いたのですが彼のお父さんが「お前たちを見てると本当に幸せそうだな」と言っていたそうです。


一途でまっすぐで何かと印象的なカレだっただけに、事あるごとに当時のまま真空パックのように新鮮さを保ちながらにしてナチュラルに時を止めてしまう力や、何年も前のことでありながらつい先日のことのように思わせてしまうだけの特別な力が恋にはあるんだなと今でも感じていますが、今思っても人並みに恋をして、人並みにデートをして私は幸せな女の子だったと思います。

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