年上の男性に10年間も片想いをした体験談

10年間の片思い

私の中の大恋愛は、10年間の片想いです。後にも先にもこんなに純粋に1人の人を想い続けることはないと思います。彼との出会いは私が小学生のときでした。彼は私より一回り年上なので、その時すでに20代中盤でした。きっかけは母親同士の繋がりで、近所のお兄さん的な存在で仲良くなりました。

 

といっても、彼はすでに仕事をしていたので滅多に会うことはなくなり、私も小学生だったので特に男性として意識することなく時間はすぎていきました。中学に入学すると、小さないじめにあいました。女子同士ではよくあるようなほんの些細なことですが、当時の私には耐え難く学校には行くものの何をしていても感情がこもらない毎日が続いていました。

 

そんな時、ふと彼と再会する機会があり元気のない私に気付いてくれた彼は真剣に私の話を聞いてくれました。彼自身も心の病気で悩んでいて今戦っている真っ最中だということ、それでも自分なりの生き方を見つけて負けないように努力していること…色々と話してくれました。当時は心の病気といってもよく分からなくて、彼も大変なんだなぁと思っただけでしたが、後々判明したのは彼がパニック障害に長いこと悩んでいたということでした。

 

その日から彼と頻繁に連絡を取り合うようになりました。今思うと彼も自分より弱い誰かを助けることで、自分に自信をつけたかったのだと思います。一回りも年下の私が投げ掛けるどんな質問にも真っ直ぐに誠実に向き合ってくれて、彼のひたむきな生き方に尊敬を覚えるようになりました。

 

彼のような大人になりたいという思いは、自然と彼に対する恋愛感情へと変わっていきました。彼を支えたい、そのために強くなりたい!と、心の病気のことを勉強したり私なりに一生懸命彼の力になれることを探しました。それで中学の3年間を乗り切ったといっても過言ではありません。高校生になってからは自由な時間が増えたので、さらに彼にのめり込むようになりました。この頃には彼も薄々私の気持ちに気付いていたと思います。

 

でも、お互いに何も言いませんでした。私は彼のそばにいられればそれで十分でした。それに彼と親しくなるうちに年上の友達が増えて、年齢の割りに大人びてるとよく言われるようになっていたので、彼とはもう対等に話ができるようになっていました。彼の悩みを聞いてあげることも増えていて、共依存のような関係であったと思います。

 

時々、彼のうじうじした性格が嫌になって彼との関係を立ちきろうとするのですが、暫くすると彼で頭の中がいっぱいになり、私から連絡をする…そういうことの繰り返しでした。彼もそれをわかっていながら、私を受け入れも拒否もせずにいました。手を繋ぐことも抱き合うことも、キスももちろんそれ以上もない関係でした。

 

私はもちろんそういうことを夢見たりしていましたが、なんだか今の関係が壊れることが怖かったし、いくら大人びてるとはいえ彼にとっては恋愛対象ではなかったようでした。こういうことをしている間に彼は何人かの女性とお付き合いをしていましたし、私はその恋の相談にも乗っていました。始まってもいないから、終わりもない。永遠に続きそうで、今すぐに終わってもおかしくない。

 

幸せなのにとっても苦しい恋でした。私が社会人になるまでこの恋は続き、いい加減大人にならなくちゃと思った私はついに彼と決着をつけるために告白をしました。結果はやっぱり惨敗でした。私のことは彼女として見られないとはっきり言われました。でも、すっきりして気持ちよくてやっと前に進もうと思えました。

女性1

 

その後は、新しく出会った人と交際4ヶ月でトントン拍子に結婚してしまいました。彼のことは今でも時々思い出しますが、主人のお陰でそれは未練ではなくきれいな思い出としてです。私が彼を愛しすぎて疲れた分、主人がこれでもかというくらい大切にしてくれました。私にとって大きな大きな恋でした。今の幸せを噛み締めて大切に胸に閉まっておきたいです。

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